幽玄の楓寺 瓦屋禅寺文化の日特別イベントにて、十七条憲法屏風のお披露目、感謝状贈呈式が執り行われました。

 令和5年11月3日(金・祝)に、聖徳太子ゆかりの寺院である瓦屋禅寺にて文化の日特別イベントが開催され、イベント内で書家 橋詰桃邨(ハシヅメトウソン)師作「十七条憲法屏風(およそ縦3m、横8m。四曲一双)」のお披露目、感謝状贈呈式が執り行われました。
 本屏風は、橋詰氏が十七条憲法を書に起こされ、奉納先を探していたところ、名古屋駅前名鉄百貨店で本委員会PR事業を行っていることを知り、会場にお越しいただいた際、出仕されていた瓦屋禅寺藤澤住職と御縁がつながり、奉納されたものです。式内では橋詰氏による解説が行われ、「前文には十七条憲法と昨今唱えられている『SDGs』には類似点が多くあるということを記載し、各条の最後には重要なフレーズをまとめた手彫りの石印を捺している。文章全体は、聖徳太子が活躍された約100年後に活躍された光明皇后の『楽毅論』の筆の流れを模した。聖徳太子と光明皇后は、太子が四天王寺内に建てられたと伝わる悲田院を光明皇后もまた皇后宮職に建てられたという点で関わりがあるため、本書を参考にした。」と語られました。参列された方は、橋詰氏の解説を熱心に聴かれた後、近くまでよって隅々観察されていました。
十七条憲法屏風は、御開帳期間中本堂にて観賞可能です。ぜひこの機会に御覧ください。

また、11月10日(金)から25日(土)までの期間、夜間ライトアップを実施されます。ライトアップの時間中は本堂内の参拝はできませんが、「甘露法雨」をテーマに観音さまから降り注ぐ法の雨を光で現されています。紅葉と併せて御観賞ください。

問合せ先
瓦屋禅寺
住所:滋賀県東近江市建部瓦屋寺町436
秘仏御本尊拝観時間:午前8時から午後4時まで
ライトアップ時間:午後5時ごろから午後8時ごろまで
TEL:0748-22-1065
HP:http://www.kawarayaji.com/index.html
※特別大開帳期間中は、一人あたり800円の入山拝観料が必要です。
※法要時など、内部を拝観できないことがあります。
※秘仏につき、撮影は御遠慮ください。