瓦屋禅寺 秘仏御本尊特別大開帳法要が執り行われました。

 令和5年10月1日(日)から12月3日(日)までの期間、聖徳太子ゆかりの幽玄の楓寺「瓦屋禅寺」で50年ぶりに秘仏御本尊が御開帳されます。
 御開帳に併せ、10月1日(日)の午前10時から正午ごろまで、法要が執り行われました。
 前夜の未明には激しい雨に見舞われ、不安が残る中当日を迎えましたが、当初予定していたお稚児行列、大回向柱の除幕が中止になったほかは滞りなく進行され、御開帳のタイミング辺りでは晴れ間が見えるなど、参拝者の信仰心、御本尊さまの持つお力を感じた法要でした。
 また、数十名の僧侶による大般若経の転読は目を見張るものがあり、関係寺院はもちろん、社寺部会に属する社寺、そして何より瓦屋禅寺藤澤住職の今回の御開帳にかける思いを感じることができました。

 

 今回の御開帳では、聖徳太子御作で、国の重要文化財にも指定されている秘仏御本尊「十一面千手千眼観世音菩薩」がお目見えされています。「千手千眼」の名にあるとおり、実際に千本の手があり、それぞれの手のひらには墨で眼が描かれています。
流行り病(天然痘)に霊験あらたかなお力があり、お供えに土俗芋(サツマイモに糸を通したもの)をお供えしたことから、芋観音や疱瘡観音とも呼ばれています。
御開帳期間中、11月10日(金)から25日(土)の午後5時から午後8時までの間、昨年に引き続き夜間拝観及びライトアップを行われます。夜間拝観限定御朱印の授与もございますので、この時しか見られない特別な寺院を御覧ください。

〇問合せ先
瓦屋禅寺
住所:滋賀県東近江市建部瓦屋寺町436
TEL:0748-22-1065
HP:http://www.kawarayaji.com/index.html

※特別大開帳期間中は、一人あたり800円の入山拝観料が必要です。
※法要時など、内部を拝観できないことがあります。
※秘仏につき、撮影は御遠慮ください。

 

曇りがかった天気でしたが、幻想的な景色も見ることができました

 

御開帳の様子です。御住職の奥に、御本尊様がいらっしゃいます

 

大般若経の転読の様子です。

 

御開帳のタイミングあたりで、晴れ間も見えました!