じぞういん
地蔵院
地蔵院の石造地蔵菩薩像は、四百年あまり前に大沢が開村して以来、地域の人々が代々大切にお祀りしてきたよ。
石造地蔵菩薩像が掘り出された跡が「沢」となったことから、元和2年(1616年)に新しい村が開かれたときにこの地域が大沢と名付けられたよ。

 推古天皇14年、聖徳太子は百済寺に向かう道すがら、池から不思議な瑞光が放たれていたので、村人にそこを掘らせたところ、輝く地蔵菩薩像が現れました。

 聖徳太子は、これは百済寺の建立を仏が祝ってくれている証だと喜び、池のほとりにお堂を建て、開眼供養をして地蔵菩薩像を祀りました。

 この地蔵菩薩像は、江戸時代から百済寺の御本尊と同時に御開帳され、遠くから多くの参拝者が詣でに来ました。江戸時代には、中山道の高宮宿や八日市に御開帳の高札が建てられ、遠方からも多くの人が参拝に訪れたと記録されています。

 この地域(湖東地域)では、地蔵院から百済寺に至る道を「太子街道」と呼び、親しまれてきました。

 現在、地蔵院は京都の御室仁和寺の末寺として、自治会が大切に管理しています。

 

【特別御開帳】

 秘仏:石造地蔵菩薩像

 期間:令和4年10月1日(土)から10月16日(日)まで

 法要:10月9日(日)13:00~ 

 拝観時間:10:00~16:00 ※御開帳期間のみ

 料金:志納

 駐車場:約10台

 住所:滋賀県東近江市大沢町389

 

【地蔵院へのアクセス】(公共交通機関)

 八日市駅からちょこっとバス湖東線を御利用下さい。

 八日市駅乗車~大沢下車 (所要時間 約20分)

  http://www.city.higashiomi.shiga.jp/cmsfiles/contents/0000007/7636/koto.pdf

 ※本数が多くありません。事前にダイヤを調べて、計画的にご利用ください。

 または、ちょこっとタクシー愛東・湖東エリアを御利用下さい。

  http://www.city.higashiomi.shiga.jp/cmsfiles/contents/0000007/7636/aitokoto.pdf

 

 

石造地蔵菩薩像が出現した沢(池)  

石碑には「本尊出現之澤」と記されている。

 

沢の水は枯れたことがなく、蓮に覆われている。

 

7月頃から蓮が開花し見頃を迎える。

 

現在の本堂は天保13(1842)年に再建されたもので、平成14年に国登録有形文化財に指定されている。

 

御朱印情報
御朱印の取り扱いはありません。
アクセス
東近江市大沢町398