推古天皇14年、聖徳太子は百済寺に向かう道すがら、池から不思議な瑞光が放たれていたので、村人にそこを掘らせたところ、輝く地蔵菩薩像が現れました。
聖徳太子は、これは百済寺の建立を仏が祝ってくれている証だと喜び、池のほとりにお堂を建て、開眼供養をして地蔵菩薩像を祀りました。
この地蔵菩薩像は、江戸時代から百済寺の御本尊と同時に御開帳され、遠くから多くの参拝者が詣でに来ました。江戸時代には、中山道の高宮宿や八日市に御開帳の高札が建てられ、遠方からも多くの人が参拝に訪れたと記録されています。
この地域(湖東地域)では、地蔵院から百済寺に至る道を「太子街道」と呼び、親しまれてきました。
現在、地蔵院は京都の御室仁和寺の末寺として、自治会が大切に管理しています。
【特別御開帳】
秘仏:石造地蔵菩薩像
期間:令和4年10月1日(土)から10月16日(日)まで
法要:10月9日(日)13:00~
拝観時間:10:00~16:00 ※御開帳期間のみ
料金:志納
駐車場:約10台
住所:滋賀県東近江市大沢町389
【地蔵院へのアクセス】(公共交通機関)
八日市駅からちょこっとバス湖東線を御利用下さい。
八日市駅乗車~大沢下車 (所要時間 約20分)
http://www.city.higashiomi.shiga.jp/cmsfiles/contents/0000007/7636/koto.pdf
※本数が多くありません。事前にダイヤを調べて、計画的にご利用ください。
または、ちょこっとタクシー愛東・湖東エリアを御利用下さい。
http://www.city.higashiomi.shiga.jp/cmsfiles/contents/0000007/7636/aitokoto.pdf
石造地蔵菩薩像が出現した沢(池)
石碑には「本尊出現之澤」と記されている。
沢の水は枯れたことがなく、蓮に覆われている。
7月頃から蓮が開花し見頃を迎える。
現在の本堂は天保13(1842)年に再建されたもので、平成14年に国登録有形文化財に指定されている。