かんのんしょうじ
観音正寺
わたしのために開基したお寺があるの!?
文教的な言い伝えで、このお寺の開基には人魚が深く関わっていると言われています。

聖徳太子さんが琵琶湖を歩いているときに、人魚に出会い、
「私は漁師だった前世において無益の殺生をしてきた、なんとか成仏させてください」と懇願されたんです。

この漁師さんは足りるのに琵琶湖で魚を取りすぎて、余ったら処分を繰り返し、気づくと自分の身体が人魚に変わっていた。
聖徳太子さんが、この漁師さんを成仏させるために自ら千手観音像を刻んで安置されたのが寺のはじまりと言われています。

この世に人魚がいるかいないのか、科学的に証明されているかということではなく、近江の地に伝わる聖徳太子伝説は、人々の豊かな夢なんです。
岡村遍導 住職

人魚の哀願により聖徳太子が千手観音の像を刻み開基した寺。
”万事吉祥の縁結びの祈祷道場”として老若男女の尊崇を集め、四季を通じて景勝を楽しめる。



【基本情報】

住所:近江八幡市安土町石寺2

電話番号:0748-46-2549

料金:入山料500円、中高生300円、小学生以下無料

拝観時間:8:00~17:00 (無休)
  ①表参道側林道(有料)ゲート開門時間 8:30~16:00※
  ②裏参道側林道(有料)ゲート開門時間 8:00~16:30
  ※①表参道側林道ゲートは、12月上旬~3月中旬は通行止です。

 

 

 

人魚というと女性のイメージが強いですが、観音正寺で言い伝えられている聖徳太子に懇願した人魚は、前世が男性の漁師。
実際に、人間でもない魚でもない、でも人間にも見えるし魚にも見える奇妙なミイラが見つかっている。実物は火事で焼けてしまったが、本堂で写真を閲覧可能。



麓を見下ろす景色を背にして立つ聖徳太子像。



本堂に祀られている総白檀の千手千眼観世音菩薩座像は、インド政府から特別な許可を受けて輸入された香木「白檀」の原木23トンを使用してつくられたもの。像高6.3メートル、座高約3.5メートルという日本最大級の大きさを誇る。

 

 

繖山の美しい自然に囲まれた境内。

 

 

境内からは安土の美しい街並みが一望できる。

御朱印情報
聖徳太子が十七条憲法の冒頭に掲げた「和を以て貴しとなす」という言葉を重んじ、「和」に込められた力で、混沌としたこの世の中が、良くなるようにと願いを込めました。

【近江聖徳太子霊跡御朱印】
開催期間:令和3年10月1日(金)から令和5年12月まで
料金:朱印料300円
アクセス
近江八幡市安土町石寺2
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